W203

自分のことながら、どうかしてるな、と思う。

なぜ、今頃、15年前のクルマが欲しいのか。
時代が止まってしまっているのだろうか。


なるほど、E46を入手した当初は、その前に乗っていた「W202の宿敵」
ということで、E46を購入したのが、実は、E46の後期型のライバルは
W203だったという事が判明し、その流れから「やはり、乗り味の違いを
確かめたい」ということで今回の運びになったのかも知れない。


いや、それとも。


E46を約6年乗ってきて、やはり、BMWよりメルツェデスの方が好み
だったということなのか。


BMWとメルツェデス、自分なりにどちらにも良い所があった。
寧ろ、どちらも特に「嫌だ」と思う処が無かったとも言える。

約6年前の自分は、こんなことを書いている。

"それを踏まえての総合的には、
「4人乗車、長距離」であればW202=メルツェデスを、
「自分で運転する、山道」ならE46=BMWといった処であろうか。"


・・・ふむ。

その感覚は、確かに、今も変わらない。

詰まる処、

自分には、やはりメルツェデスの乗り味が合っていた、

ということか。。。

ん?それじゃあ、メルツェデスは、
運転していて楽しいドライバーズ・カーではないってこと??

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・・・

その感覚が、ずっと続いていたのだろう、
いつもの主治医(馴染みのクルマ屋)を野暮用で訪れては、
「W203のタマ数(市場の流通量)、どうなの?」なんて
話をするもんだから、車検時なんかも

「いや、Shinya☆Staさん、この子(=E46)、アタリですよ、
 もうちょい乗ってあげましょうよ」

なんて言われたもの。


本当、ウチのE46は、本当に手のかからないイイ子だった。

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そう、「ドイツ車好き」に拍車をかけてくれたのも事実。


そんな主治医から、一本の電話。


「Shinya☆Staさん、出てきましたよ。」


そう、主治医からお墨付きのW203が出てきてしまったのである。


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C200コンプレッサー・リミテッド。
前期最終リミテッド・エディションで、350台限定。
キセノンヘッドランプ装着にて、後期ルック。
関東のシュテルンもの、2006年登録で、総走行距離数 8,000kmちょい。


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本当は、W203なら、後期型と決めていた。

W202(初代Cクラス)が登場した時にも、散々とした言われようだったが、
さらに、このW203という型は、ダイムラー・クライスラー社が発足して、
初のCクラス・フルモデルチェンジした型とあって、
まぁ、それはそれは、当時、各方面から

「こんなのはメルツェデスじゃない」

「なんかベンツらしくない」

エラい言われようだったように記憶している。

さらに、前期型は、いわゆる「メルツェデスらしからぬ」故障も多発していた為、

「ほ~ら、やっぱり、(ベンツマークの付いた)クライスラーは、、、」

なんて陰口も言われていたし、それを聞いたり見たりしてた当時の自分も、そっちのクチ。

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「大体、なんだよ、ヒョウタンみたいなライト」

「ブッサいくな顔しとんなぁ・・・」

など、スタイリングでも散々言われたりしていたけど、
ダイムラー・クライスラー日本の攻めの価格路線と販売力で、
当時は、結構売れて、よく街中でも見かけたのにも確か。

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しかし、天邪鬼な自分としては、そう言われれば言われるほど、
「本当に、そうなの?」と気になってくるし、
実際に自分で確かめたくなってしまうのである。


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連絡を受けて、早速、試乗に出かける。

見た目は、ほぼ新車、特に内装。匂い自体が、まだ新車の香りが漂う。
各所チェックをしていく。ふむ、エンジンのかかりも良いし、
異音は聞こえない。車体の姿勢も悪くない。
運転席に座る。各スイッチ類も問題なし。

主治医から


「ちょっと一周しましょか。」


ドアを「ボムっ」と閉めると、メルツェデス特有の静寂に包まれる。
ブリジストンのレグノを履いていることもあって、心地好いロードノイズ。
エンジン音は、ほぼ聴こえず、スルスル~と滑るように加速していく。


助手席の主治医より、出所などを聴きつつ、試乗を続ける。

やがて、店に戻り、ハザードを出して止まる瞬間に主治医が放った一言。

「このレベルは、もう出てけえへんやろうなぁ・・・」


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正直、Used Carを乗り継いできた者として、気になったのが、その総走行距離数。
走行距離数が短い=それほど放置されていた、という可能性が高いのである。
一般的に、走行距離数が短い方が好まれるが、そこそこの年数のクルマに
関しては、そこそこ走っている方が機関系は健全だと思っている。

しかし、この程度の良さ、そして何より数十年の付き合いになる主治医が、
ボクの背中を押してくれた。

これも、タイミング。
よし、思い切って付き合ってみようじゃないか。


・・・

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このエントリーを書いている時点で、すでに総走行距離は1マンkmを越している。
前エントリーしているSchool Of Temple10周年にも、
S.C.O.F 「西通りプリン」リリースパーティにも、一緒に走った。
つまり、購入してから約2,000kmは走ったことになる。

走りに関しては、また長くなるので、次の機会に。



by shinyasta | 2019-07-11 19:56 | CAR


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