Clocks In Sync With Mine

実際、Speechの評価って難しいと思う。
Rapは上手だし、ビジュアルも悪くない、
というか、行き過ぎの時もあるけど、基本、洒落てる。

ただ、ソロになると、あまりにもArrested Developmentのイメージを
肩を背負いながら、南部の「オーガニック」なイメージを払拭しきれず、
本人も苦労をしたのでは、と思える。

それが、所謂、Rapサイドの人間からは「軟弱」というレッテルを
貼られたりする時もあり。

Clocks In Sync With Mine _b0021026_248333.jpg"Clocks In Sync With Mine "
Speech
(TVT 1999)
毛頭、そんなSpeechを
批判するわけではなく、
その「苦悩」こそが、
魅力になっているのでは
という12inch。





Arrestedのイメージを払拭するが如く、ソロでは洗練された都会的な
ビジュアルで攻勢をかけては見たものの、やはり、その音とSpeechの声・フロウは、
あまりにもArrestedを彷彿とさせる。

そう思えるのは、それだけArrested Developmentが強力だったという事。
シンプルに構成された"Clocks In Sync With Mine "は、
かえってSpeechの声とフロウ、生音の良さを際立出せていて、
当時、ソロになった時に、やたらと女性ファンが多いなぁ、と感じたのは、
そのせいではないか、と今になって思う。



You TubeにUpされていないが、b/wの"Slave Of It All"が秀逸。
Speech=ホッとする、を求める人にはピッタリかも。

Clocks In Sync With Mine _b0021026_3111163.jpg"TENNESSEE
(DRED & FUNK REMIX)"
Arrested Development
(Cooltempo 1992)
それじゃあ、もう思いっきり
土臭くイッちゃって
イイんじゃね?というわけで、
"TENNESSEE"。
それもUK仕様に収録されて
いるDRED & FUNK REMIX。
このブッとい音を聴いていたら、
「軟弱」とか言ってられないと
思うんだけど。

声ネタの擦りからループ、そして一発目の太いキックを聴いた瞬間、
首を縦に振らざるを得ない。
誰が何を言おうがカッコよろし。
蛇足でいうと、UK中心でヨーロッパに配給している、このCooltempoと
いうレーベルが収録するRemixって、ブッといのが多いような気がします。
ほら、GANG STARRのアレとか。



ま、今の気分なんです、こーゆーの。
by shinyasta | 2011-04-24 03:26 | MUSIC


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