<   2014年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

Daddy's Rhyme

「facebookなんかで<いいね!>してくれる人たちに子供がいる世代が
けっこういるのをみてると、イヴェントに来てる若い人たちだけじゃないっていうか、
逆に来てない世代の方が多いのかなって思ったりもする」

電車でbounce#370でのDS455のインタビューを読みながら、
確かにそうかもなー、と思った。

ボクは、比較的、周りの中では結婚も早い方で、子供に恵まれるのも早かった方。
女性のなかでは「結婚=家庭に入る」ということなんだろうけど、
男にとっても、なんとなく「所帯を持つ=遊びを止める」という風潮が
15年前位には、まだまだ根強く残っていたようにも思う。

けれど親友と家族に恵まれて、若干セーブはしながらも、
親友達はPartyに連れ出してくれ、首の皮一枚の状態で、
当時の現場の空気を吸いに足を運んだ。

子供が産まれたり、仕事が忙しくなったりして、自分が一杯いっぱいになり、
以前に比べると、音楽と向き合う事が疎かになりがちになり、
たまに、今まで買ってきたレコードやCDを聴く程度、
レコードを買う回数もガクンと少なくなりつつも、細々とやってきた。

まぁ、ここまでは、よくある話。

しかし、ここ5~6年は、以前に比べると、Partyなんかで出逢った人達と話をしていると、
「いやぁ、子供が・・・」みたいな話を聞くことが多くなったように思う。
実際に、野外Liveとか家族で盛り上がっている日常の風景。

なので、以前のように、Partyに出向いても「若い人ばっかりやから」的な引け目を
感じなくなっているのも事実、逆に、「えー、結婚してんのー?」「えっ、ホンマに子供おるん、自分?」
ってくらいPartyピープルがそのまんま子供を連れてる、って感じになっちゃってる。

b0021026_1064451.jpg
"Daddy's Rhyme"
MC GLARE
(GOODRARE WORKS 2014)


と、前置きが長くなったが、ここでMC GLARE君の1st Album "Daddy's Rhyme"。
若い時の音楽やPartyにどっぷり漬かり楽しかった日々は束の間、
いずれ社会に出るときに、色々と選択が迫られる。
そう、SDPの"From 喜怒哀楽"の「哀」のバースのように。

社会に出たら出たで、選択の連続。社会に叩かれながらも、
「選択」は着々と、次から次へやってくる。
結婚、出産、、、生活をKeepしながら、少しでも現状より良くなるように、と這いずり回る。
取捨選択、そう、捨てないといけない事も沢山出てくる。
それは誰のせいでもない、自分の為。
そんな苦しさは、僭越ながら、こんなボクでも経験してきたつもり。

このMC GLARE君も、好きなRapを"捨てずに"やってきた、そんな一人。
別に、"捨てた"人達を非難するつもりは毛頭ない。
それぞれの人生、それぞれの取捨選択がある。
むしろ、それを尊重すべきだと思う。
ただ、MC GLARE君は、好きなことを「継続」してきた結果として、
今回、Albumとして形にした。

ボクも文章力では、非常にチープな印象になってしまうんだけど、
これって、本当に凄いことだと思うし、尊敬する。
立派だよ、ホント。




アルバム2曲目"Daddy's Rhyme"に、「俺はヤンキーでもなけりゃ/真面目でもない」とあるように、
「バイオレンス、金、女」や悪さ自慢でない現行・日本語ラップの「等身大」の流れを汲みつつ、
30歳・所帯持ちラッパーの"理想と現実"をセルフ・ボーストしている内容は、
前述してきたような今の所帯持ちPartyピープルの中には共感してしまう人も多いはず。
また、もっと大切なものを選んだが故に、好きなモノを捨てざるを得なかった人達にとって、
勇気を与えてくれるきっかけになるかも知れない。

全面的に、マイメン・DJ RIGOが関わり、アルバム3曲目のビートとアルバム全体のマスタリングには
我等がSmall Circle Of Friends/STUDIO75のアズマさんを迎えており、
レペゼン加古川よろしく、BeatsとFeat.を加古川勢でガッチリと固めた力作。
アルバムの帯には、LA在住のHIPHOPジャーナリストの塚田桂子さんがコメント。

まぁ、身内贔屓だと思われるかもしれませんが、
「昔は、ようRap聞いたけどナァ・・・」なんて方には、是非とも聴いてもらいたい1枚。

タワー・レコードをはじめ大手CD SHOPやアマゾンでも入手可能ですので、
是非とも手に取ってみて下さい。

・MC GLARE君のBlogはコチラ → MC GLARE BLOG ~Daddy's Rhyme~

・レーベルHPはコチラ → GOODRARE WORKS HP 
by shinyasta | 2014-09-09 12:00 | MUSIC

Hey Now

b0021026_1511853.jpg"SLEEPER"
RAPPER BIG POOH
(6 Hole Records, Inc 2004)
次女のスイミングの観覧席って、
意外と待ち時間が長かったり
するんです。
そういう時には、Wax Poeticsや
昔のBLASTなんかを持っていって
暇つぶしに読んだりしてて。

そうしているうちに、「あ、そうそう、こういうのあったわー」とか、
「おー、久々に聴いてみるかー」なんて事がしばしば。
まー、そりゃ、新譜にも疎くなりますわな、こんな事ばっかしてると。苦笑。

今回のBIG POOHの1stソロなんかも、そんなクチ。
いや、買った当初は、「あー、やっぱLittle Brotherの時の方がいいなー」なんて思ってました。
でも、今、聴くと、「おっ、おう・・・」とナカナカ良かったりするんですよね。

実際、ソロとして、Little Brother、いや、9th Wonderの"ニオイ"を
無くすってのは、結構、難しいと思うんですよね。
そういう意味では、それほど「ソロ」ということを押し出さずに、
その"ニオイ"とも上手く融合させている感じがするアルバム。
いや、実際には、なにも9th Wonderと仲違いしているわけでもないし、
当たり前っちゃー当たり前なんですが。

「うーん、何、聴こうっかなー」って時には、垂れ流しするには最高なアルバムだと
思うのですが、そんな中でもボクのお気に入りとしては、B面1曲目の"Every Block"。
Proは、9th Wonder。悪く言っちゃうと、「Little Brotherそのままやんけ!」なんですが、
気持ち良いものは気持ち良いので仕方がない。



SPINNAとは違った、9th Wonder独特の浮遊感が、フックの時に現れてきて、
聴いている方も高揚してきちゃいます。
まさに、これからの天気の良い秋の昼下がりなんかにはピッタリ。
9th Wonderって、普通のバース部分の時は、できるだけシンプルに、
そしてフックで高めていくような音作りをするので、Rapも際立ちます。

そして、この曲を作る2週間前に祖父を亡くし、
彼に捧げる曲を作りたいと思ってできたC面1曲目の"My Mind"。
それもあってか、非常にソウルフルな至高な1曲。
Pro.には、ジャスティン・リーグのKhrysisを迎えています。



非常にベタな構成だと思うんですが、こういう曲って、いくら進化してる云えども、
やっぱり日本を含めたアジア人には、この雰囲気ってできないんだよなぁ、と感じてしまいます。
きっと、幼い頃からの音の刷り込まれているレベルが違うというか、
生活から滲みでてきているような気がします。
そういう意味では、これから、日本を含めたアジアの曲も、
きっと「刷り込まれた音」っいうのが出てくるはず。。。
それはそれで楽しみでもあります。


b0021026_1511299.jpg"Hey Now "
Brotherhood Creed
(Gasoline Alley Records1992)
これだけ涼しくなると、
もう秋ですね。
というか、今年は少し夏が
短かった気がします。
きっと曇や雨の日が多くて、
暑かった事は暑かったけど、
「太陽ピッカ~、頭クッラ~」
というのを感じなかったから
かも知れません。

とは云うものの、やはり「夏の思ひ出」というのも、少しはあるはず。
こんな曲でも聴きながら、今年の夏を振り返るってのもシャレオツなのでは?

92年には、USラップチャート3位まで駆け上った"Helluva"で
一躍有名になったBrotherhood Creedの3rd Single。
2nd Single"50/50 LOVE"もチャートインしていたにもかかわらず、
何故か、この3rdなどは、良い曲にもかかわらず、なかなかヒットしなかった模様。
「ニュースクール」というだけで片付けてしまえばそれまでなのだが、
PVなんかを見てると、House HipやNJS以降って感じのスタイリングで、
音的には、当時のUKモノにも通じるキラキラ系のメロディー・ラインだし、
そこに、James DeBarge(!)の歌声がユル~く乗っかってきたりして、
そのメロディーや歌声に合う適度なBPMが、過ぎ去った夏の思い出を盛り上げてくれそう。

そして、Sean McDuffieの、少し高めの声質と、トラックのユルさとは正反対のタイトな
フロウがまた、Rap好きの心を鷲づかみ。

うーん、この声質とフロウ、誰かに似てんなぁ・・・


うーん、うーん、、、


あ!!!Naughty(By Nature)のTreachじゃない?



ついでに、"Helluva"も貼っときますね。



やっぱり夏っていいですね。
by shinyasta | 2014-09-02 15:13 | MUSIC