AIN'T NO STOPPIN' PartⅡ

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"GAGLEの曲でDJミュラーがコスっている曲の元ネタを知るには
90年代前半のNYヒップホップを聞き返されねばならないし、
ライムスターのライブの影響元を知りたくてRun DMCをデッグする
ようなリスナーが出て来たら、それはアーティストとして本望なこと
でしょう。"
    ~ Blast5月号 "OUTRO 伊藤雄介編集長記"より抜粋



ひつこいようだが、書かせてくれよ



別に「最終刊」だから買ったんじゃなくて、読みたくて。
この伊藤編集長が書いた"OUTRO"を読んで「込み上げるモノ」がアリ。
その考え方にあまりにも共感を覚えます。

「日本におけるヒップホップ専門誌的視点」という処では、
"今のヒップホップがよくないと言っているわけでも、過去に固執している
わけでもありません。"と前提を置きながら、
USの最新メインストリームと平行して、日本語ラップも聞けて、
Ol'~Mid~Newにも触れる事ができる

"日本人だからこそのバランス感覚"を"財産として誇りたい"と。

"・・・売り上げが好調であれば休刊する理由などないわけで、
部数の減少について今さら隠すまでもないです。"という下りには、
そのHIPHOPに対する"愛情"と"商業主義"とのバランスのとり方の難しさが
見え隠れしているような。

"この10年前ほどの支持が得られなくなった理由"として、
日本語ラップもUSヒップホップも分け隔てなく聴いていたリスナーが多かったが、
現在では、日本語ラップを聴かない洋ヒップホップ・ファンも増えただろし、
日本語ラップしか聴かない人達もいるという市場の細分化を上げられています。
確かに、自分の廻りを見渡してみても、色々な人達と話すと実感するし、
自分に関しても偏っている部分が多いような気がする。

             "見渡そう"  by  キングギドラ

けど、考えてみたら、HIPHOPというもの、その性質柄、「過去と今を行ったり来たり」
HIPHOPとしては大重要な「サンプリング」や「影響元」というのがあり。
必然的に「過去へ戻って」それを自分なりにゴクリと呑みこんで、
「今に戻って」噛み締めて、自分なりの解釈を楽しむ。
それが、HIPHOPじゃないのかなぁ、なんて。

伊藤編集長の"自分の代でBLASTを休刊にまで追い込んだしまったことに関して
は責任を感じています(編集記より)"としながらも、
"現在のスタンスを貫いたことに後悔はありません"という言葉を読んで、
なぜか安堵をする。

そうだ、「貫くこと」、それがHIPHOPなんだ。

本当に、このような"愛情の溢れる"人達によって作られた雑誌が存在したことは、
日本にとっても「誇り」だと思う。
しかしながら、同じ会社で発刊されているの"ファッション"ヒップホップ雑誌は生き延びて、
BLASTが休刊になるというのは、個人的であるが解せない(ディスってるわけではなく)。

"先輩は現状に「Fuck Off」、後輩の物差しはファッション"
                  By"未来は暗くない~Next"でのサイプレス上野のヴァース

まさに、そう。それが現実。
現実を粛々と正面から受止めて、僕達は黙々と「貫いて」いくべき、とか言っとく。

伊藤編集長をはじめ、Blast編集部の皆様、お疲れさまでした。

また待ってますよ。
by shinyasta | 2007-03-23 19:02 | MUSIC


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