Daddy's Rhyme

「facebookなんかで<いいね!>してくれる人たちに子供がいる世代が
けっこういるのをみてると、イヴェントに来てる若い人たちだけじゃないっていうか、
逆に来てない世代の方が多いのかなって思ったりもする」

電車でbounce#370でのDS455のインタビューを読みながら、
確かにそうかもなー、と思った。

ボクは、比較的、周りの中では結婚も早い方で、子供に恵まれるのも早かった方。
女性のなかでは「結婚=家庭に入る」ということなんだろうけど、
男にとっても、なんとなく「所帯を持つ=遊びを止める」という風潮が
15年前位には、まだまだ根強く残っていたようにも思う。

けれど親友と家族に恵まれて、若干セーブはしながらも、
親友達はPartyに連れ出してくれ、首の皮一枚の状態で、
当時の現場の空気を吸いに足を運んだ。

子供が産まれたり、仕事が忙しくなったりして、自分が一杯いっぱいになり、
以前に比べると、音楽と向き合う事が疎かになりがちになり、
たまに、今まで買ってきたレコードやCDを聴く程度、
レコードを買う回数もガクンと少なくなりつつも、細々とやってきた。

まぁ、ここまでは、よくある話。

しかし、ここ5~6年は、以前に比べると、Partyなんかで出逢った人達と話をしていると、
「いやぁ、子供が・・・」みたいな話を聞くことが多くなったように思う。
実際に、野外Liveとか家族で盛り上がっている日常の風景。

なので、以前のように、Partyに出向いても「若い人ばっかりやから」的な引け目を
感じなくなっているのも事実、逆に、「えー、結婚してんのー?」「えっ、ホンマに子供おるん、自分?」
ってくらいPartyピープルがそのまんま子供を連れてる、って感じになっちゃってる。

b0021026_1064451.jpg
"Daddy's Rhyme"
MC GLARE
(GOODRARE WORKS 2014)


と、前置きが長くなったが、ここでMC GLARE君の1st Album "Daddy's Rhyme"。
若い時の音楽やPartyにどっぷり漬かり楽しかった日々は束の間、
いずれ社会に出るときに、色々と選択が迫られる。
そう、SDPの"From 喜怒哀楽"の「哀」のバースのように。

社会に出たら出たで、選択の連続。社会に叩かれながらも、
「選択」は着々と、次から次へやってくる。
結婚、出産、、、生活をKeepしながら、少しでも現状より良くなるように、と這いずり回る。
取捨選択、そう、捨てないといけない事も沢山出てくる。
それは誰のせいでもない、自分の為。
そんな苦しさは、僭越ながら、こんなボクでも経験してきたつもり。

このMC GLARE君も、好きなRapを"捨てずに"やってきた、そんな一人。
別に、"捨てた"人達を非難するつもりは毛頭ない。
それぞれの人生、それぞれの取捨選択がある。
むしろ、それを尊重すべきだと思う。
ただ、MC GLARE君は、好きなことを「継続」してきた結果として、
今回、Albumとして形にした。

ボクも文章力では、非常にチープな印象になってしまうんだけど、
これって、本当に凄いことだと思うし、尊敬する。
立派だよ、ホント。




アルバム2曲目"Daddy's Rhyme"に、「俺はヤンキーでもなけりゃ/真面目でもない」とあるように、
「バイオレンス、金、女」や悪さ自慢でない現行・日本語ラップの「等身大」の流れを汲みつつ、
30歳・所帯持ちラッパーの"理想と現実"をセルフ・ボーストしている内容は、
前述してきたような今の所帯持ちPartyピープルの中には共感してしまう人も多いはず。
また、もっと大切なものを選んだが故に、好きなモノを捨てざるを得なかった人達にとって、
勇気を与えてくれるきっかけになるかも知れない。

全面的に、マイメン・DJ RIGOが関わり、アルバム3曲目のビートとアルバム全体のマスタリングには
我等がSmall Circle Of Friends/STUDIO75のアズマさんを迎えており、
レペゼン加古川よろしく、BeatsとFeat.を加古川勢でガッチリと固めた力作。
アルバムの帯には、LA在住のHIPHOPジャーナリストの塚田桂子さんがコメント。

まぁ、身内贔屓だと思われるかもしれませんが、
「昔は、ようRap聞いたけどナァ・・・」なんて方には、是非とも聴いてもらいたい1枚。

タワー・レコードをはじめ大手CD SHOPやアマゾンでも入手可能ですので、
是非とも手に取ってみて下さい。

・MC GLARE君のBlogはコチラ → MC GLARE BLOG ~Daddy's Rhyme~

・レーベルHPはコチラ → GOODRARE WORKS HP 
by shinyasta | 2014-09-09 12:00 | MUSIC


<< Taste your love Hey Now >>