After J.Dilla

ある種、「空白」というか。

こんなに音楽は溢れている、ボクが何をしなくても
仲間がGOOD MUSICを教えてくれる。
自分が聴いてきた音楽、そして仲間が教えてくれる音楽、
それだけで十分なんじゃないか、そのように思った時期もあった。

音楽以上に大切なモノ、それがあるのも事実だけど、
音楽があったからこそ、手に入れれた事も多くある。
いや、音楽が与えてくれるモノの方が断然大きい、きっと。

だから、ただただ、ひたすら耳を傾ける。
ただただ、レコードを求め、買い続ける。

多分、一生かかっても完了できない作業。
だからこそ、魅力的なのかも知れない。

ボクにとっての2000年以降は、音楽に対しての姿勢が
90年代のそれとは変わっていると、今考えると思う。
一種、それほど必死にはなれなくなってしまっていた。

けど、この数年、特に2~3年前から「ちゃんと聴きたいな」と
思うようになったのは、2000年以降も良質な音が出ていて、
魅力的なアーティストが出続けているというのを感じたから。
音楽を取り巻く環境が大きく変化しはじめた2000年以降に、
諦めに近い失望を感じ、ボクは取り残されていった。

でも、今からでも遅くない、1つ1つを丁寧に聴いていけば・・・と
思わせてくれた数枚のアルバム達の中から紹介をしていきたい。

b0021026_1114472.jpg"STATIC"
MASPYKE
(ABB Records 2005)
良質アングラを輩出する
CAのABB Recordsから
出されているという事に
思わず、大きく頷いて
しまうMASPYKEの3rd。
結成は91年というので、
1stが出たのが2002年
だから、表舞台に出て
くるまで結構な歳月が。


活躍しだしたのが、Rawkusから出された12inch位からで、
「Lyricist Lounge Vol.2」にも参加し、
さらに、良質コンピ"Super Rappin'"のVol.2にも顔を出していると云えば、
何となく想像してもらえるかもしれない。
このアルバムに関しても、その想像を裏切らないとは思うが、
反面、SLUM VILLAGEを彷彿とさせる"step"のような曲もありつつ、
全体的にアルバムとして上手く纏まっており、あっという間にアルバム1枚を
聴いてしまう、という良盤の素質を持っている。
かといって、目立った曲がないのか、というとそうではなく、
その結成時90年代から溜め込んできたものを吐き出すような曲も伺え、
聴いていてニヤリとしてしまう。

中でも"the summon"の、序盤のシンプルでありながらベースの効いたBeatsから
Rapと同時に入ってくるリフに弾ける。
着々と1歩1歩進めるようなシリアスなRapもいい。



b0021026_112278.jpgPOPULAR DEMAND
BLACK MILK
(fatbeats 2007)
前述したMASPYKEにも
言えるかもしれないが、
それは2000年以降、
というよりSlum Village以降、
さらに云えば、J.Dilla以降、
という言葉で片付けられる
かも知れない。
しかし、聴いていたいという
衝動は、そんな一言で片付け
られないとも思う。

MPC2000XLを片手に持つ表紙が魅力的なアルバムは、1stから2年経って出たアルバム。
Dillaが亡くなって翌年なのだが、Slum Villageにも実際に関わってきたと
いうのだから、Dillaの影響がないはずがない。
それだったらDillaを聴いていれば良いんじゃね?という話にもなるんだけど、
Dillaの作品と同様に、それだけ楽しめる曲が多いのも事実。

このアルバムの中でも、特に好きな"Say Something"がLiveされている映像が
あったのでUPしておきます。



b0021026_1121743.jpgおまけで同じ2007年に
7inchで切られた"STERN"。
声ネタのループだけでも
結構、煽られるのに、
途中から黒く煙たい
Break Beatsに
昇天してしまいます。
この人も相当、
好き者なんだ、、、と
いう事がわかる1曲です。





まだまだ、これからも長い旅を続けていきたいと思います。
by shinyasta | 2011-07-24 01:17 | MUSIC


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