DJ TAKESHI a.k.a Smokyee


未だに、受け入れられていません。

仕事柄、こういうのは慣れているつもりで
いましたが、どうやら、全くそうではないようです。
久しく泣いてなかったけど、
こんなに自然に涙は流れるものなのか、と。

・・・

「シンヤ君、(逢うのは)初めてちゃうねんで」


RIGO君の紹介を受けて、初めてお逢いした時に、
あのくしゃくしゃの満面の笑みを浮かべて、
タケシさんは言いました。


そう、私は、この駄Blogの開設当初から、
拝読し、コメントし、タケシさんも、
いつも、この駄Blogにコメントを頂いていました。

だから。

だから、今の気持ちをお伝えするのは、
このBlogだと思ったのです。

まさか、実際にお逢いして、
そこから、こんなに長いお付き合いになるなんて・・・
まさに、「繋がり」を感じていました。

そこからというもの、この20年近く、
今のように「和モノ」が認知されていない
時代の和モノのParty「カコガ和ナイト」、
スモサのParty、ヴァイナル・ジャンキー、
ここ最近での心斎橋PARCO・・・
ありとあらゆるPartyで、
Deejayをご一緒させて頂きましたね。


「シンヤ君は、好きにやったらエエねん」


私の出番前、出番後もタケシさんは、
いつもいつも私に、そう言ってくれてました。

・・・

私の拙く下手糞な、そしてグジャグジャな選曲を、
タケシさんは、「ブツ切り」することなく、
いつもいつも、丁寧に、そして本当に美しく、
「紡いで」くれました。


そして、タケシさんのDeejayが終わり、
「申し訳なかったです、、、」と、
タケシさんに伝えると、


「何、言うとんな、、、これがオモロいんやがな」


と、笑顔で私の肩に手をかけて、
言っておられましたね。

・・・

タケシさんのDeejayは、「繋ぎ」が美しく、
そして、その人柄が出るように「優しい」。
「包み込むように」という言葉は、
少し陳腐に思えるほど。

そして、その繋ぎと選曲に滲み出る「音楽への愛」。

嗚呼、DeeJayって、その人柄が出るんだ・・・
ってことを、教えて頂きました。



ねぇ、タケシさん。
そんなDeeJayになりたくて、
真似しようとしても、できないっすよ。

・・・

「今さっきのアレ、誰っスか?」
「アレ、あんなRemixあるっスか?」


と、ブース裏でDeejayの間では、
よくある会話にも、その愛のある眼差しで、
レコードジャケットやラベルを眺めながら、


「ああ、これなぁ・・・」


と、微笑んでいるタケシさんの姿が、
今も目に浮かんできます。

ここ数日、タケシさんのMixCD三部作を、
改めて聴き直していると、いかに、
自分がタケシさんのDeeJayに、
現在進行形で憧れているのか、
よくわかります。

・・・

うーん、、、
何やろ、やっぱり、よくわからん、、、

まだ、「シンヤ君、ほんま、”わや”やで」と、
ボクの肩をポンポンと叩きながら言うタケシさんに
逢えるような気がしてならないんです。


この10月には、心斎橋PARCOのParty、
そして群馬へのDeeJay遠征ツアーでも
ご一緒できる予定だったし・・・。

てか、これからも一緒にDeeJayやりましょう、
一緒に遠征行きましょう。
いや、連れていきますよ。

そして、いつもの笑顔で言ってくださいよ、


「シンヤ君、大丈夫やで」


と、、、

タケシさん、

「今までありがとうございました」

なんて、言いませんよ。
ちゃんと逢った時に、お礼言います。


# by shinyasta | 2023-08-26 08:36 | MUSIC遍歴

Small Circle of Friends 12th ALBUM "cell"

人生においては、「幸せな時」と「辛い時」が
交互にやってくる、そんな気がしている。

あながち、幸せな時は、あまり実感がなく、
「もっともっと」幸せになりたいと欲深くなり、
辛くなった時には、
「あの時は幸せだったんだな・・・」
なんて、都合よく思い返したりする。

まぁ、ここでは、「何が幸せなのか?」ということは
ベランダの隅にでも置いておいて。

ただ、都合よく思い返してみると、その辛い時期には、

「嗚呼、ボクって、本当にまわりに支えられて
いるんだな」と、感じる(または、感じられる)
ことが、歳を重ねるごとに増えてきているような
気がしてならない。

やはり、若い時は「自分が、(あれもこれも)
やってやる!」と鼻息荒く、いき込んで、
それをすることで自分に満足して
いただけなのかもしれない。

いや、所詮、自分のできる範囲なんて、
たかが知れてる。


・・・・・


交互にやってくる、という意味で言えば、現在は、
自分の中では「辛い時」の部類だと認識している。

身体の衰えを感じ始めたり
(そして、我々オジサン達は、
酒の席で健康の話をする)、
何かと気力が失せたりする(面倒臭い)のだが、
それは、きっと「若い頃の自分」と比べ、
悔しくて悲して、そして辛いのだろう。
若かった自分に対する自責に近いようにも思える。

そんな時期に、本当に不思議、各方面に散らばった
親友達から

「逢おうよ」

と連絡が来たり、
新たに心の通ずる人に出逢えたりとか、
そんな「幸せな空間や時間」に身をおき、
酒を酌み交わし、何かしらの自分なりに確認作業を
繰り返し、生かされているような気がする。


タイミング。

ねぇほら、やっぱり、Small Circle Of Friendsから
ブランニューがリリースされた。


思い返してみると、これもまた不思議なくらい、
ごくごく私的だけど、自分で辛いな、
なんかしんどいな・・・と思っているタイミングで、
今までスモサの新譜がリリースされ、その都度、
ボクを支えてきてくれた。


Small Circle of Friends 12th ALBUM \"cell\"_b0021026_18222579.jpg






























5年ぶりのブランニュー・アルバム 
Small Circle Of Friends "cell"。

なんと、12枚目のアルバム。素晴らしい。

コロナ禍が続いて2年、
ニュースでは「ライフスタイルの変化」と
声高々に言われているが、本アルバムを
聴いた印象としては、十二分に時代(コロナ禍)
の空気を吸いながらも、十二分に「嗚呼、スモサだ」
と日常の安心感を与えてくれている。

「cell」=小さな箱。

冒頭のエントリーなんて、まさに「個人=小さな箱」。
どうしても、いつも以上に、
正面から自分に向きなわなければいけない世の中に
なってしまった。いや、年齢か。

それは、「コロナ」のせいにしてもいいし、
「老い」のせいにしてもいい。
”Small Circle Of Friends”という名前の通り、
スモサの音は、そんな個人に、いつも寄り添ってくれる。

本アルバムの「覚書」にも、こう綴られている。


"一個人の経験、そして感情というものが
いかに厄介なものかがわかってきたし
それを一度手放して頭の中身を作り変えないと
ほんとの意味での”理解する”ということは
得られないのかもしれない。
そのうえで”自分を愛する”ことについても
考えてみる。"


「音楽」とは、とても個人の感情とリンクしていて、
その時々の感情によって同じ曲でも、
まったく異なった感じ方、捉え方をする、
という話は、よくある話。


その前提で、本アルバム発売から約1か月、
色々な場面で繰り返し繰り返し聴いてみる。

アルバム全体の第一印象としては、
8thアルバム "Special"を彷彿とさせた。
(それは、未だにボクの中でのベストアルバムだ。)
そして、何故か、なんとなくSmall Circle Of Friendsの
スカイ・ラーキン時代を思い起こさせた。

ただ聴き返していくと、本アルバムの1曲・1曲が
歴代のアルバム・曲の「スモサらしさ」を
踏襲しながらも、ちゃんと進化していっている
ことを感じることができる。

あ、これは"一日中"の・・・あ、これは"FUTURE"の、
アノ曲に・・・・ここのフロウは、あの曲を
思い出すな・・・えっと、"silence"を、もう一回、
聴いてみよう・・・という風に。


歴史を綴っていながらも、現在進行形。
もしくは未来形。


相変らず、アズマさんのBeatは力強く、
そして美しい。

相変らず、サツキさんのフックは心を
震わせてくれ、そして美しい。


そんな中、本アルバム中では、
#3「瓶のなかのエコー」
#4「コノサキノサキ」が、
自分の「cell=今の自分」に、
「ぴったり」ときている。


#3「瓶の中のエコー」での、

「きらいだ/なにもかもきらいだ」

と思いつつ、

「響きあう君に/夢で待ち合わせ」たかったり、

「あなたのこと考えてたい/なぜだろ?/わからない」

という気持ちを吐露してしまう辺り。

#6「sad song」では、

今の自分としては

「悲しいわけじゃない/それほど悪くない」

と感じつつ、

「君といれば愉快」

なんだけど、

「喜びも悲しみも/飲みこんだなら/飛べそうさ」
「躓きも/辛すぎも/全てオーライ」
(#4「コノサキノサキ」)

と、この先に対する「内なる自分の不安」を
吹き飛ばそうと奮い立たせようとしている。


うん、やっぱり、スモサは、こんなオジサンの側にも
居てくれてるな。

そうだね、飲み込んでしまおう。

・・・・・・

Small Circle Of Friendsの歴代のアルバム・曲、
アズマさんとサツキさんの言葉からは、
常に「日常」が溢れていて、
我々に寄り添ってくれている。
そして、アズマさんのビートが、
次の自分の世界へと昇華してくれる。

本アルバムを聴いてみて、
歴代のアルバムの戻っていくのもよし、
歴代のアルバムから本アルバムを順を
追って聴いてみるのもよし。

Small Circle Of Friendsという世界を
覗いてみると、
いかに「日常」を紡いでいくことが、
いかに素敵で楽しく、且つ面倒くさくて
苦しいものなのか、共感できるはず。

こうして、またSmall Circle Of Friendsを
聴きながら、ボク達は、また「そうした日常」を
繰り返していく。


# by shinyasta | 2021-12-28 18:27 | MUSIC

2019/08/12(Mon) ”盆ディスコ" at 古橋酒造 酒蔵(津和野) with DJ RIGO & Cloud NI9E

嗚呼、サイコーに楽しい盆休みだった。


「盆ディスコ」at 古橋酒造 酒蔵(津和野)

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S.O.Tから3か月後に、また津和野を訪れることができるとは。
それも、リゴ君と。

アレは、何年前なのかな、同じく古橋酒造さんの蔵でやった
リゴ君と二人でお呼ばれしたPartyは、冬だった。

あ、たぶん、2015年だ。

そして、今回は、真夏。

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前回の酒蔵パーティの時にも感じたし、帰路の車内でもリゴ君と
話をしていたんだけど、津和野(と、その周辺)の人々のPower。
まぁ、それは、Partyの主催者であるゲンちゃん aka MIC GENSPOOLや
DJ FUKUBAさんに集まってくる人達だから、という観点はあると思うけど、
それにしても、「自分」を持ってる人達が多い(集まってくる)ような気がする。

それは、Deejayをさせてもらっている時に、ふとフロアを見ると、
余計に感じられる。


「踊らされている」というよりは「自分が踊りたいから踊る」。


それが、ガンガンに、Deejay側に伝わってくる。

それも、子供から大人まで。めちゃくちゃ踊る。
そうすると、Deejay側も、さらに踊ってもらおうと、選曲する。
フロアは、さらに盛り上がる。笑顔が溢れる。酒のピッチも上がる。

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なんとなく、S.O.Tとも違う感じ。
どちらかというと、S.O.Tの初期の頃に感じてたものに
近い感じがする。


・・・


Partyに対する「姿勢」。

それは、今回のパーティの入り口に表れている。

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S.O.Tにも参加してくれている津和野で洒落た立ち呑み屋"ひょうたん矢澤酒店"の
ユースケさんが中心に作成された、この門構え。


「楽しむからには、納得できるクオリティで」

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S.O.Tの時にも、毎回思うけど、津和野のPartyに関わっている人々、
Partyに来てくれる人々皆に、それを感じることができ、
本当に恐れ入ります、、、というか、Respect。

そんな空間に、いつも機会を与えてくれるゲンちゃん、フクバさんにも、
いつも感謝をしています。ありがとう。

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今回、持ち時間、全部4つ打ちでいってみたけど、本当に、津和野の皆さん、
DJ陣の全ての人々のおかげで、本当に4つ打ちをかけてて、ここ稀に見る位に
気持ち良いDeejayができました。感謝してます。


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そして、リゴ君も、連日連夜のPartyでお疲れさんでした。
オッサン二人で海見たり、街ブラしたり、酒呑んだり(これはいつもかw)、
レコード屋行ったり、いつも、リゴ君といると何か面白い事が
転がってて、最高だわ、やっぱ。大笑。

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・・・・



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"Oriental"
Cloud NI9E
(Musou Productions 2019)
今回の「盆ディスコ」で
ご一緒したDJ FALさん
(これが、またカッコ良いDJ!)
と、一緒に来られていた
Cloud NI9E(クラウドナイン)
さんの4thアルバム。






現在、松江在住ということで、リゴ君と3人で酒を呑みながら、
他愛もない、だけど楽しい、よくあるHipHop談義で、意気投合。

そんな中、ボクとリゴ君で、

「そっかぁ、是非、どんなトラック作ってるのか聴いてみたいなぁ~」

というと、クラウドナインさん、

「あ、クルマにCD乗っけてるんで、
 持ってきますわ~、聴いてみてくださいよぉ」

「うわ、ホンマ?帰り、クルマでリゴ君と聴くわ!」

という流れで、帰路の道中。。。


アルバムが二週目に投入した辺りで、助手席のリゴ君がボソッと


「・・・めちゃ、ちゃんとしてるやん、、、エエやん。」


なんでも、この気さくなクラウドナインさん、
2013年にHydeoutからデビューしたビートメイカー集団"Ficus”の一員だった
そうで、すでに1枚の12inch(!!)、3枚のアルバムをリリースし、その他にも
国内外のMCへ楽曲を提供したり、Remixしたり、色々なコンピに参加したり、
と多彩なトラック・メイカー。


(げっ、酒呑んでたとはいえ、ボク、結構、上から目線で話してたかも・・・没。)


ちなみに、そんな情報を聞いてしまうと、

「ああ、アレでしょ、所謂、ジャジー・ヒップホップでしょ?Nujabesフォロワー的な?」

と思われる方もおられるかもしれません。

でも、津和野から寄り道で尾道に向かう車内で、
ずっと、この"Oriental"を聴いてたけど、何だろう、
穏やかな気持ち良い気分が続いていく感じは・・・。

まぁ、楽しかったPartyの帰り、助手席にはリゴ君、そりゃ気持ち良いでしょ、
言われれば、それまでだけど、俗にいうJazzy HipHopとは違うように思う。

そもそも、以前のエントリーでも数回書いている通り、Jazzy HipHopという
言葉自体嫌いなんだけど、「聴き易さ」という点においては、
HipHopを広めてくれたカテゴリーだということは認めざるを得ない。

そんな中で、この"Oriental"に収録されている楽曲には、
Kickの"ちょうど良い"強さ、それぞれのベースラインに「骨太さ」が感じられて。

そんな「太い」音に、ベイエリアやベガスのMCやフランスの女性MCなどの
Rapが乗っかっていくもんだから、気持ち良いに決まってる。
ただ、若干、MCとの合わせによっては、よりNujabes(&Shing02)的に
聴こえてしまう曲もあるのだが、それはそれで、意図的にやっているのかも
しれないし、聴く側に任せてくれているようにも思う。




・・・

津和野から帰阪した翌日、家族で実父の墓参りに出かけた。

後部座席に座る妻が、「あれ、これ誰?」と尋ねてきた。
運転するボクは、ふらふら走る前方のワンボックスとの車間距離を気にしながら、
Cloud NI9Eに関する情報を伝えてみた。

妻は「ふ~ん、良いねぇ。。。」と聴き入り、BTS(防弾少年団)好きの長女は、
助手席から「BTSのメンバーの中には、日本ではNujabesが好きって人もいるよ」
と教えてくれた。




ふむ。

Jazzy HipHopが良いか悪いか、はたまたCloud NI9Eが、そこに属するかどうか、
そんな事よりも、これはこれで、良いかも知れないし、重要なことなんじゃないかな、と思った。


こちらは、1stアルバムに収録されている曲なんだけど、
タイトな女性MCが好きなボクとしては、タイプな曲だな。





# by shinyasta | 2019-08-18 21:56 | MUSIC

”detective TAKEI FUMIRA / 5 (Five)" タケイ・フミラ.

難しい話をしたくはないのだけれども、
HIPHOPでストーリーテラーっていえば、誰を思い浮かべます?


どうですか、皆さん、やっぱり、スリック・リックですかね?


ストーリーテラーの定義、なんてことを話したいわけでもないですし、
まぁ、ボクとしては、ストーリーテラーって「物語る人」ってイメージで、
「聴いていて、その世界にグッと引き込んでくれる人」ってイメージが強く、
そういう意味では、それぞれのHipHopアーティストは、
皆それなりに、その世界に連れていってくれるわけで。

逆に、その世界に連れていってくれないアーティストも現にいるわけで、
そういうアーティストは、すでに、その時点で・・・


おっと、老害的な脱線をしかけたので、元に戻します。

各アーティスト、それぞれの世界観があって、その世界観を聴いた瞬間に
「そうそう、コレコレ!」って上がっちゃう感じ。

そう、スリック・リック。

皆さん、ご存じの"Children's Story"、もうイントロだけでアガるのに、
そこに、スリック・リックの甘い声質、すぐにスリック・リックだとわかるフロウ、
物語(Rap)の内容が加わってくる・・・もしかしたら、あの眼帯、ファッション、さらに、
スリック・リック自身の人生、その人生から形成された人柄なんかも含めた
トータル(世界観)で、我々を、その世界観に連れていってくれてるような気もする。
それが、1曲の中にも、それぞれの世界観があり、それが繋がって、
やがてアルバム全体としても、世界観になっていく。




スリック・リックでいうアルバム" The Great Adventures Of Slick Rick"、
そういう意味では、数あるストーリーテラーなアルバムの中でも「名盤」と
言われる所以ではないかな、なんてことも思う。

そう、そういう意味では、ボクはプリンス・ポールなんても、、、


って、違う違う、そうじゃない。
今日は、こういうことをエントリーしたいんじゃない。

”detective TAKEI FUMIRA / 5 (Five)\" タケイ・フミラ._b0021026_14504994.jpg
Small Circle of Friends presents
"detective TAKEI FUMIRA / 5 (Five)" タケイ・フミラ.
(Studio 75 / 2019)











今月、発売された12年ぶりのタケイ・フミラ.のアルバム。


"Children's Story"よろしく、最近、眠る前に聴いている。
今回のアルバムは2nd、そっか、もうあれから12年も経ってるのか、、、
などエモい感情は置いておいて、今回の2ndを聴いた感想は、
勿論、今回、2ndが出たことで、1stも聴き比べてみたけど、
1stより、より「ストーリーテラー」感があるということ。

その「ストーリーテラー」感ってなんだろうな、
って両手に頭を乗せながら、天井をボヤっと見ながら、
考えてみたんだけど。

へぇ、タケイ・フミラ.さん、タイムスリップしてたんだ、
その間、イセイ君は一生懸命頑張ってたんだねぇ、、、

うわ、千歳船橋3MCs解散?チクワ刑事、探偵に転職?
てか、ナリヤカスミ大学3年生、こいつ怪しいな、、、
おいおい、イセイ君、騙されるなよ!

・・・などと内容の作り込みに思わず引き込まれるんだけど、
特に感じ入ったのは、全28曲の構成、その曲と曲の合間、
まるでDeejayのショートMixのような構成や、
使われているトラックについて。


ここからは、ボクの勝手な思い込みなので、
流してもらったら有難いのですが、それぞれのトラック(Beat)に、
アズマさんの今まで作ってきたトラックの変遷が見えてきて、
集大成的というか、そこにグッとくるというか。

Small Circle Of Friends、Studio75、Design、
そして、タケイフミラ1stという歴代のアルバム。

それらが各曲に散りばめられているような感じ。



あと、Rapにある「間(ま)」、というか。
これは、昔から、、、というか、今もそうですが、
ガチガチに韻を踏んでいくこともあれば、
ポエトリー・リーディング的な、または、
普通の会話にBeatが乗っかっていくというか。
この辺り、今のRapの流れが、そのめくるめく展開が、
HipHop好きとして引き込まれるわけで。。。


スモサ信者からすると、28曲目 "お疲れっす。(Are you all right?)"
の終盤に出てくるサツキさんの「イセイ君、お疲れ様。調子どう?」
っていう口調(と、その雰囲気)が、
ボクがスモサを聴き始めた時のサツキさん像で、
思わず、ニヤリとしてしまったなんて話は、置いておいて、
そういうトータル的な観点からの好きな曲を上げてみると、
現時点では、

"クワイエット・スター"
"Sunday afternoon"
"イカロス"
"ナリヤカスミ"から"チクワ探偵張り込み中"への流れ
そして、前述の"お疲れっす。”

というところでしょうか、、、

まぁ、これから聴きこんでいくと変わると思いますが。

どうぞ、皆様も手に取って聴いてみてくださいませ。

↓アズマさんのnoteを読みながら、またアルバムを聴くと、更に違う世界が見えるかも?


・・・


フィクションの中のフィクション。



あれ、んで、探偵さん、何処に行きました?



# by shinyasta | 2019-07-27 15:10 | MUSIC

W203

自分のことながら、どうかしてるな、と思う。

なぜ、今頃、15年前のクルマが欲しいのか。
時代が止まってしまっているのだろうか。


なるほど、E46を入手した当初は、その前に乗っていた「W202の宿敵」
ということで、E46を購入したのが、実は、E46の後期型のライバルは
W203だったという事が判明し、その流れから「やはり、乗り味の違いを
確かめたい」ということで今回の運びになったのかも知れない。


いや、それとも。


E46を約6年乗ってきて、やはり、BMWよりメルツェデスの方が好み
だったということなのか。


BMWとメルツェデス、自分なりにどちらにも良い所があった。
寧ろ、どちらも特に「嫌だ」と思う処が無かったとも言える。

約6年前の自分は、こんなことを書いている。

"それを踏まえての総合的には、
「4人乗車、長距離」であればW202=メルツェデスを、
「自分で運転する、山道」ならE46=BMWといった処であろうか。"


・・・ふむ。

その感覚は、確かに、今も変わらない。

詰まる処、

自分には、やはりメルツェデスの乗り味が合っていた、

ということか。。。

ん?それじゃあ、メルツェデスは、
運転していて楽しいドライバーズ・カーではないってこと??

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・・・

その感覚が、ずっと続いていたのだろう、
いつもの主治医(馴染みのクルマ屋)を野暮用で訪れては、
「W203のタマ数(市場の流通量)、どうなの?」なんて
話をするもんだから、車検時なんかも

「いや、Shinya☆Staさん、この子(=E46)、アタリですよ、
 もうちょい乗ってあげましょうよ」

なんて言われたもの。


本当、ウチのE46は、本当に手のかからないイイ子だった。

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そう、「ドイツ車好き」に拍車をかけてくれたのも事実。


そんな主治医から、一本の電話。


「Shinya☆Staさん、出てきましたよ。」


そう、主治医からお墨付きのW203が出てきてしまったのである。


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C200コンプレッサー・リミテッド。
前期最終リミテッド・エディションで、350台限定。
キセノンヘッドランプ装着にて、後期ルック。
関東のシュテルンもの、2006年登録で、総走行距離数 8,000kmちょい。


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本当は、W203なら、後期型と決めていた。

W202(初代Cクラス)が登場した時にも、散々とした言われようだったが、
さらに、このW203という型は、ダイムラー・クライスラー社が発足して、
初のCクラス・フルモデルチェンジした型とあって、
まぁ、それはそれは、当時、各方面から

「こんなのはメルツェデスじゃない」

「なんかベンツらしくない」

エラい言われようだったように記憶している。

さらに、前期型は、いわゆる「メルツェデスらしからぬ」故障も多発していた為、

「ほ~ら、やっぱり、(ベンツマークの付いた)クライスラーは、、、」

なんて陰口も言われていたし、それを聞いたり見たりしてた当時の自分も、そっちのクチ。

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「大体、なんだよ、ヒョウタンみたいなライト」

「ブッサいくな顔しとんなぁ・・・」

など、スタイリングでも散々言われたりしていたけど、
ダイムラー・クライスラー日本の攻めの価格路線と販売力で、
当時は、結構売れて、よく街中でも見かけたのにも確か。

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しかし、天邪鬼な自分としては、そう言われれば言われるほど、
「本当に、そうなの?」と気になってくるし、
実際に自分で確かめたくなってしまうのである。


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連絡を受けて、早速、試乗に出かける。

見た目は、ほぼ新車、特に内装。匂い自体が、まだ新車の香りが漂う。
各所チェックをしていく。ふむ、エンジンのかかりも良いし、
異音は聞こえない。車体の姿勢も悪くない。
運転席に座る。各スイッチ類も問題なし。

主治医から


「ちょっと一周しましょか。」


ドアを「ボムっ」と閉めると、メルツェデス特有の静寂に包まれる。
ブリジストンのレグノを履いていることもあって、心地好いロードノイズ。
エンジン音は、ほぼ聴こえず、スルスル~と滑るように加速していく。


助手席の主治医より、出所などを聴きつつ、試乗を続ける。

やがて、店に戻り、ハザードを出して止まる瞬間に主治医が放った一言。

「このレベルは、もう出てけえへんやろうなぁ・・・」


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正直、Used Carを乗り継いできた者として、気になったのが、その総走行距離数。
走行距離数が短い=それほど放置されていた、という可能性が高いのである。
一般的に、走行距離数が短い方が好まれるが、そこそこの年数のクルマに
関しては、そこそこ走っている方が機関系は健全だと思っている。

しかし、この程度の良さ、そして何より数十年の付き合いになる主治医が、
ボクの背中を押してくれた。

これも、タイミング。
よし、思い切って付き合ってみようじゃないか。


・・・

W203_b0021026_19413373.jpg















このエントリーを書いている時点で、すでに総走行距離は1マンkmを越している。
前エントリーしているSchool Of Temple10周年にも、
S.C.O.F 「西通りプリン」リリースパーティにも、一緒に走った。
つまり、購入してから約2,000kmは走ったことになる。

走りに関しては、また長くなるので、次の機会に。



# by shinyasta | 2019-07-11 19:56 | CAR